会長挨拶

令和四年度 (聖南中学校長) 清 沢  剛

 

 ともに学ぶ

 新型コロナウィルス感染症第六波の中、令和四年度が始まりました。昨年度までの二年間で各校が感染対策や児童生徒の学習保障、諸行事の推進方法など、工夫を重ねながら、教育活動を進めてきました。子どもたちも制約のある中ですが、できることを精一杯行いひとり一人が輝いてきました。未だに収束が見えない状況ですが、目の前の子どもたちの日々の成長のため、各校とも教職員が一丸となって教育活動に邁進していきたいものです。

 本年度は、過去二年間新型コロナ感染症拡大のため中止せざるを得なかった東筑摩塩尻教育会総集会を多くの先生方のご協力により実施することができました。少なからずコロナの影響があり以前より参加者は少なかったですが、参加者からは会員発表や講演会が充実したものになったという多くの感想をいただきました。前に進んだことで先生方が得るものがあったことを嬉しく感じました。 

 東筑摩塩尻教育会では、教職員の職能向上、児童生徒の健全育成、地域の生涯学習の振興などを目的として諸事業を進めているところです。その中で、本会事業の柱の一つである、各種研究員会もこれまでの小中連携委員会を三つの教育課題検討委員会に再編し、委員会毎テーマに沿って研究することとなりました。先生方の積極的な参加により、各事業が実りある活動になることを願っています。

 さて、学校現場では、子どもたちの学びを止めないための工夫がなされ、授業においては一人一台のタブレットを有効活用することで、「個別最適な学び」や「協働的な学び」をバランスよく行う工夫など、先生方が日々努力をされております。教師は、子どもにとって最大の教育環境だと言われています。教師の力量によって、子どもの教育が大きく左右されることは過言ではありません。ですから、私たち教師は「学び続けること」で、自分の力量や感性、品性を磨き続け、子どもの前に立つことを忘れてはならないと思います。

 本年度、東筑摩塩尻教育会では「自ら求め、共に磨きあう塩筑教育会」をテーマとして活動をスタートしています。これまでのコロナ禍で、改めて子どもたちと向き合って学べる素晴らしさを経験してきました。子どもと真摯に向き合い成長を願える教師でありたいものです。そして、塩筑教育の中で先輩方から受け継がれてきた「教育は人なり」の精神を大事に、先生方のつながりを大切にしながら、共に学び共に高めあいたいものです。先生方が、自らを高めていける教育会を共に創っていきましょう。